新型コロナウイルスの検査について(自費検査)
等温核酸増幅法(NEAR法)での新型コロナウイルス検査が当院で可能となりました。
普段よく耳にするPCR検査といわれる「PCR法」と同じ核酸増幅検査であり、令和2年10月20日から厚生労働省より保険適応承認を受けています。
PCR法と同等の高い精度でありながら、検査の所要時間は15分以内で当日に検査結果が出ます。
発熱等の症状がある方に対する検査は健康保険適用ですが、無症状の方については自費となります。
【自費の料金】 NEAR法検査 20,000円(税込)
検査証明書 1,100円(税込) 〜 必要な方のみ
※検査結果の証明書は当院書式での発行となります。海外渡航用には通常使用できませんので、ご注意ください。
自費の方の検査実施時間は、11:00となります。感染対策のため、一般患者様との時間的・空間的隔離が必要と考えており、1日の検査件数に限りがありますので、必ず事前に電話にてご予約のうえご来院ください。
超音波エラストグラフィ検査
当院では、健康診断のオプション検査として超音波エラストグラフィ検査を開始しました。
エラストグラフィ検査とは、慢性肝疾患の方、あるいはその疑いのある方について、肝臓の組織が硬くなっていないかどうか、またその程度を評価するものです。
肝臓の硬さ、繊維化が進むにつれて肝臓がんが発生する確率や、肝硬変や肝不全へ進行するリスクが高まるため、肝臓疾患の病状を診断するために重要な情報を得ることができます。
腹部超音波を用いた測定装置にて検査を行い、検査時間は10分程度です。
検査に伴う痛みはなく、体に負担をかけずに肝臓の硬さを知ることが出来ます。
- ウイルス性肝炎の方
- 脂肪肝といわれたことがある方
- お酒をよく飲む方
- 肥満の方
カプセル内視鏡
この度当院では、カプセル内視鏡(ギブンイメージング社製)を導入致しました。 カプセル内視鏡とは、これまで「暗黒の臓器」と呼ばれ、なかなか検査する事が難しかった「小腸」を調べる検査法です。
その方法ですが、まず約2cm×1cmのカプセル型をしたカメラを飲み込んでもらいます(写真参照)。カプセルは腸管の動き(蠕動運動)により胃→小腸→大腸へと進んでいきます。その間、自動的に1秒間に2枚の写真を撮り、データを体外に装着したレシーバーへ無線で転送します。検査は大体8時間程度で終了し、その間約5万8千枚の写真を撮影します。その後レシーバーへ転送されたデータをパソコンにダウンロードし、撮影された写真を確認し、病変の有無を調べます。カプセルがやや大きいため飲み込みにくい事がありますが、殆どの方は無理なく飲み込むことができます。その後は装着したレシーバーが少々煩わしいですが、痛みやキツさ等の苦痛は全くありません。検査中の行動は、MRI検査ができない等多少の制限はありますが、日常生活には殆ど支障は有りません。
カプセル内視鏡検査は現在、「小腸疾患が既知又は疑われる患者」、「原因不明の消化管出血を伴う患者」に対して保険適応があります。腹痛や下痢が続いており、種々の検査をしたにも関わらず原因がはっきりしない場合や、貧血が続いており便潜血陽性にも関わらず、胃カメラ・大腸カメラで異常が無い場合などが適応になると考えられます。(この検査はあくまでも「小腸」の検査です。残念ながら現時点では、胃や大腸をこの検査で評価する事はできません。)
カプセル内視鏡検査は、基本的には大きな苦痛や合併症はありませんが、唯一の問題としてカプセルの「滞留」が挙げられます。これは、カプセルが何らかの原因(腸管狭窄など)により小腸内に引っかかり、体外に排泄されない状況になることです。どうしても出てこない場合は、最悪外科手術により摘出しなくてはならない場合があります。
尚、この検査は電波を使う都合上、ペースメーカー等の電気医療機器が埋め込まれている方には行うことができません。また、腹部手術を行われた方や特殊な病気(クローン病など)が疑われる方は「滞留」の危険性があるため、事前に腸管の開通性を調べる検査をさせていただく事があります。
ご不明な点がございましたら、是非、当院内科・消化器内科の田辺亮にお問い合わせ下さい。
ヘリカルCT 肺がん検診
1998年以降、わが国ではがん死亡のトップが肺がんとの報告があり、山口県でも肺がん検診の受診率が低く肺がんによる死亡が一番多いと山口県医師会の調べでもわかっています。その中でも、比較的早期、自覚症状のない時に発見された肺がんは治癒率が高い傾向にあり体への負担の少ない治療の選択も可能となります。結果、医療費の大幅な軽減にもつながります。増え続ける一方で肺がんの早期発見が難しいことが肺がんによる死亡の主な原因と考えられます。
胸部X線写真では、臓器の影に隠れた肺がんや微細病変は発見されないことがありますが解像力が高くブラインドエリア(死角)の少ないヘリカルCTは肺がん検診に適しており、肺がん以外の病変発見にも優れています。ヘリカルCTによる肺がん検診は胸部間接X線検査(バス検診等)と比較して肺がん発見率が10倍程度高いという報告もされています。
CTというと、先ほど比較に出た胸部間接 X線検査に比べ放射線被ばく線量が多くなりますが、当院のヘリカルCTによる肺がん検診では安心していただけるよう高解像力を保ちながら低被ばく線量(診療時の約1/2)で検査を行っております。
※電話または健診センター受付にて予約を原則とします。
料金:12,700円(税込)
検診日時:水・木・金曜日 午後1時30分〜4時00分